空知管内のジオサイト
北海道空知総合振興局(旧 空知支庁)管内には,良質な石炭の開発で有名な「石狩炭田」や「空知炭田」があります.炭鉱開発は地下の地層の分布を明らかにしておくための精度が高く,関連する地層は詳細な研究が行われています.この他,地質学をかじったことがある人は「空知層群」という地層を聞いたことがあるかもしれません.緑色岩やチャートなどを主体とするジュラ紀の地層です.またアンモナイトなどの白亜紀の化石を産出する蝦夷累層群なども有名です.
現在は活動を停止したと考えられている暑寒別岳やイルムケップ山は火山地形を残しています.暑寒別岳の山体には雨竜沼湿原が広がっています.このような高地の湿原だけではなく,現在は田畑が広がっている岩見沢から深川にかけての平野は,湿地が広がっており,明治開拓期には様々な苦労とともに開墾が行われてきました.