十勝管内のジオサイト
北海道十勝総合振興局(旧 十勝支庁)管内と言えば,中央部に広がる広大な十勝平野がまず頭に浮かびますが,北西部〜北部にかけて十勝岳連峰,然別火山,阿寒湖カルデラを有する雌阿寒岳などの活火山があります.西部には急峻な日高山脈が連なり,高温型変成岩類や深成岩類が露出しています.東部には古第三紀堆積岩が分布し,浦幌炭田として重要な石炭の産地でした.足寄町の新第三系からはデスモスチルス,幕別町(旧忠類村)からはナウマン象・マンモスゾウなど大型化石が産出しています.十勝支庁の海岸沿いの堆積物中には,先史以降の十勝沖・釧路沖などの巨大地震の痕跡である過去の津波堆積物が見いだされています.