夕張の石炭大露頭「夕張二十四尺層」
支庁マップ 網走支庁 根室支庁 釧路支庁 十勝支庁 日高支庁 胆振支庁 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 石狩支庁 空知支庁 上川支庁 留萌支庁 宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特なbase_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質icon_i 産」

 

category_volcano category_tectonics category_sedimentology category_geography category_engineering category_mineral category_fossil category_archaeology category_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

日本の近代化を支えた石炭資源

夕張の石炭大露頭「夕張二十四尺層」

水平層に近いが,向かって左側にゆるく傾斜しており,写真右方で下位層の幌加別層の露出が見られるようになる.【写真: 川村 信人】

【写真: 】
前の写真

【写真: 】
前の写真

【写真: 】
前の写真

夕張市の「石炭の歴史村」「石炭博物館」のすぐ南側にあるのが,北海道指定の天然記念物,「24尺大露頭炭」である.これは,挟炭層である古第三系始新統夕張層中の石炭層で,下位から,10尺層・8尺層・6尺層の3層からなり,あわせて24尺層 (7.2 m) とよばれている.各層の間には薄い凝灰岩層や泥岩層を挟む.地層は南東へゆるく傾斜している.この露頭は,B.S. Lymanが1876年にこの地域を初めて調査した際の日本人助手,坂市太郎によって1888年に発見された.夕張を含む石狩炭田が開発される端緒になった,歴史的にも記念すべき露頭である.

石炭は,過去の陸上植物が地層中に埋没して炭化したものである.厚さ1 mの炭層ができるためには,植物遺体が十数 mもの厚さで堆積する必要があるという計算もある.この計算からすると,24尺層の原料になった植物遺体の厚さは,優に100 mを超える.莫大な量の植物が堆積したことがわかるだろう.始新世当時の温暖な気候がもたらした可能性が考えられる.

【執筆者:川村信人】

既存の指定など

北海道指定天然記念物(1974)

日本の地質百選

所在地

夕張市 高松 石炭の歴史村

リンク

そらち産業遺産と観光:石炭大露頭

mkawaの地質ブログ-夕張石炭大露頭

参考文献

『空知の自然を歩く』北大出版会.
佐々保雄・田中啓策・秦 光男,1964,5万分の1地質図幅および説明書『夕張』,北海道開発庁,184 p.