昭和新山
支庁マップ 網走支庁 根室支庁 釧路支庁 十勝支庁 日高支庁 胆振支庁 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 石狩支庁 空知支庁 上川支庁 留萌支庁 宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特なbase_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質icon_i 産」

 

category_volcano category_tectonics category_sedimentology category_geography category_engineering category_mineral category_fossil category_archaeology category_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

麦畑に生じた溶岩ドーム

昭和新山

壮瞥中学校から見た昭和新山と有珠山:屋根山の中から溶岩ドームが成長した.【写真: 横山 光】
次の写真

有珠山ロープウェイ・有山山頂駅から見た昭和新山【写真: 横山 光】
前の写真 次の写真

麓から見上げた昭和新山【写真: 横山 光】
前の写真 次の写真

溶岩ドーム近景【写真: 横山 光】
前の写真

1943(昭和18)年12月28日に有珠山一帯で発生した地震は,その後有珠山東麓へと震源を移動させながら約半年間続いた.その1944(昭和19)年4月には隆起が始まり,6月23日に旧フカバ地域で水蒸気爆発が始まった.くり返す噴火のなかで,11月末に屋根山を突き破るようにして溶岩ドームが頭を出し,活動が収束したのは1945(昭和20)年9月20日である.こうして,当時,海抜406.9mの昭和新山が誕生した.現在の山頂標高は398mである.

噴火当時は戦時中であったため,国民の不安を煽る噴火活動について厳しい報道規制がされた。1944(昭和19)年5月16日付の北海道新聞に「地殻異変の有珠岳鎮静期ま近か」と言う記事が出て以降,この火山活動についての報道はなされなかった.しかし,当時の壮瞥郵便局長であった三松正夫氏により,ミマツダイヤグラムなどの新山の成長記録をはじめ,多くの記録,写真が残され火山活動について多くの知見が得られた.

昭和新山の溶岩ドームは斜方輝石デイサイトで,青灰色をしている。表面がレンガ色を呈しているのは噴火前の地盤を構成していた堆積物が高温酸化により天然レンガとなったものである.

【執筆者:横山 光・石井 正之】

既存の指定など

支笏洞爺国立公園

洞爺湖有珠山ジオパーク

国指定特別天然記念物(1957年指定)

所在地

壮瞥町

参考文献

地質調査所(1956)5万分の1地質図幅「虻田(札幌-50)」および同説明書.84p.
曽屋龍典,勝井義雄,新井田清信,堺 幾久子,東宮昭彦,2007,有珠山火山地質図(第2版).産業技術総合研究所 地質調査総合センター.
昭和新山生成50周年記念誌編集委員会,1994,昭和新山生成50周年記念写真集 麦畑山ヲ生ズ 麦圃生山.