日浦海岸の柱状節理
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亀田半島:新第三紀の火山活動を見る

日浦海岸の柱状節理

日浦海岸の安山岩柱状節理.【写真: 石丸聡】
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日浦海岸の安山岩柱状節理.前の写真の横断面をみる.【写真: 石丸聡】
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柱状節理に沿って挟まれる凝灰岩の砕屑岩脈.【写真: 田近淳】
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【写真: 】
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戸井から恵山方面にむかう国道274号サタロナカセトンネルの手前から海岸沿いの旧道へ入ると,素掘りのトンネルや岩壁,岩礁海岸が続き,様々な岩石や地層が観察できます.

古い採石場跡の付近の道路からは,4~6~8角柱状の柱状節理の美しい安山岩が観察できます.この岩石は一見黒っぽく玄武岩のようですが,石英を含むこともある安山岩です.柱状節理はマグマが冷え固まるときに柱のように割れてできたものです.旧採石場のあたりでは何回かマグマが貫入したのか,何層もの柱の層が重なり,一部は放射状にも見えます.最近ではこのように美しい柱状節理が見える場所が少なくなりました.ここはその意味でも貴重な場所です.

海岸に面白いものを見つけました.節理に沿って凝灰岩の角礫が脈のように入り込んでいます.マグマが冷えて収縮すると割れ目や隙間ができます.その際に周囲に泥や砂など柔らかな地層がある場合には,割れ目にそれを吸い込んで節理沿いに泥岩などを挟み込むことがあります.これもそのようなものかもしれません.

【執筆者:田近淳・八幡正弘】

所在地

函館市 戸井日浦海岸

参考文献

北海道立地下資源調査所(1969)5万分の1地質図幅「恵山(札幌-87)」および同説明書.62p.
地学団体研究会道南班(1986)道南の自然を歩く,251p.北海道大学図書刊行会