三美(さんび)炭鉱 南露天坑
美唄夾炭層の大露頭
この美唄夾炭層の大露頭は,三美炭鉱南露天坑の採掘跡である.この露頭で見ることのできる石炭層は上位から六番層,五番層,四番層である.各層の炭丈(販売できる石炭層の厚さ)は1.0から1.9m で,ベンチカットで切り下がりながら石炭を採掘していた.
この南露天坑は1972(昭和47)年以来出炭していて,1,555,000トンを生産している.
地層の走向・傾斜は N70°E,10-30°SE で,頁岩を主体としているが,砂岩層が挟在している.石炭層の下部には炭質頁岩があるほか,白色の凝灰岩の薄層が見られる.石炭中には琥珀が含まれている.
石炭の露天掘り跡は埋め戻して植生を回復させることになっている.この南露天坑もすでにほぼ採掘を終了していて今後は埋戻し・植生回復作業を行う.
既存の指定など
無し
所在地
美唄市 落合川上流
参考文献
三美鉱業株式会社(2010)三美炭鉱概況.