古第三系根室層群の粗粒相
知方学海岸の根室層群
釧路町知方学(ちっぽまない)から海岸に出て東側を見ると,凹凸の少ない巨大な岩壁のような露頭が見える(写真1).近づいてみると,成層した砂岩と礫岩の互層であることが分かる(写真2).この地層は,根室層群の上部にあたる昆布森層去来牛(さるきうし)部層である.
Okada et al. (1987) によるとその時代は古第三紀暁新世後期で,根室層群の中でも,比較的新しい時代の地層の一つである.礫岩と互層する砂岩には,大規模なコンボルーション葉理も観察される(写真3).
所在地
釧路町 知方学
参考文献
Okada, H., Yamada, M., Matsuoka, H., Murota, T. and Isobe, T., 1987, Calcareous nannofossils and biostratigraphy of the Upper Cretaceous and Lower Paleogene Nemuro Group, eastern Hokkaido, Japan. Jour. Geol. Soc. Japan, 93, 329-48.