無意根山
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たおやかな尾根を持つ安山岩の山

無意根山

無意根山の東斜面:標高1,400mを超える尾根が大きく広がる.最高点は左端にあり標高1,460.2mである.森林に覆われている裾付近は巨大地すべりの移動土塊である.【写真: 石井 正之】
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無意根山山頂の安山岩:青灰色の輝石安山岩で,白濁した斜長石と黒色の輝石が目立つ.山頂付近の露岩は方状節理を示す.やや右手に見える崖が,次の写真である.崖の向こうに定山渓天狗岳(天狗山)の岩峰が見える.左手遠くは,わずかに雪の残る余市岳である.【写真: 石井 正之】
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山頂東斜面の露頭:巨大地すべりの頭部に残された岩盤である.西に緩く傾斜した板状節理が明瞭で,山体の西斜面は,この溶岩の流走面を残していると考えられる.【写真: 石井 正之】
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登山道の元山分岐手前から東を見る:中央,左から右へ延びる尾根は,無意根山東斜面の二つの巨大地すべりを分けている.中央やや下に無意根尻小屋の赤い屋根が,その左前方に大蛇ヶ原湿原が見える。左遠方の山は,左から烏帽子岳,百松沢山,やや離れて神威岳である.【写真: 石井 正之】
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無意根山は北北東ー南南西に延びるなだらかな尾根を持つ山である.山体の基盤は新第三紀の地層で,その上位に無意根山基底溶岩,喜茂別岳基底溶岩が分布している.札幌側では標高1,200m付近から複輝石安山岩の無意根山溶岩となる.この溶岩の形成年代は約300万年前である.

無意根山の東斜面も西斜面も大規模な地すべり地形である.長尾山から無意根山に向かう途中の1269m峰付近のやせ尾根は東と西の地すべりの争奪を受けている.

【執筆者:石井 正之】

既存の指定など

支笏・無意根 緑の回廊

無意根山周辺植物群落保護林(大蛇ヶ原湿原)

所在地

札幌市 南区定山渓

京極町

参考文献

土居繁雄(1953)5万分の1地質図幅「定山渓」および説明書.
Watanabe, Y. (1990) Pliocene to Pleistcene Volcanism and Related Vein-Type Mineralization in Sapporo-Iwanai Ditrict, Southwest Hokkaido, Japan.Mining Geol.40(5),289-298.

 

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