高さ80メートルの変質帯の崖
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積丹半島北端 島武意海岸

高さ80メートルの変質帯の崖

島武意海岸の変質帯:崖の高さは約80mである.所々に変質を免れた部分がブロック状に見られるが,全体にわたって変質している.【写真: 石井 正之】
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海岸に見られる非変質の角閃石安山岩.左下がりの柱状節理の層がいくつか見られ,貫入岩体と考えられる.【写真: 石井 正之】
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変質帯の境界:ほぼ海岸に並行で,東西に延びている.【写真: 石井 正之】
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【写真: 】
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国道229号を外れて積丹半島の北の端・入舸町に向かうと積丹岬自然遊歩道がある.駐車場に車を止めて,背丈よりちょっと大きなトンネルを抜けると展望台があり,目の前に変質して表面が黄色に変色した断崖が出現する.ほぼ海岸線に沿って延びる幅約150mの変質帯である.源岩の組織は残しているが,石基は完全に粘土化し,全体に黄鉄鉱が散点している.崖の変質帯はかなり一様であるが,よく見るとブロック状に変質を免れた部分がある.

この断崖の下に広がる島武意海岸は変質していない角閃石安山岩である.

海岸の岩峰状の角閃石安山岩は水平に近い柱状節理が見られることから貫入岩と想定される.

なお,現在は海岸へ降りる道は崩落のため,立ち入り禁止となっている.

【執筆者:石井 正之・嶋岡 博】

既存の指定など

ニセコ積丹小樽国定公園

日本の渚百選「島武意海岸」

北海道遺産「積丹半島と神威岬」

所在地

積丹町 入舸町島武意

参考文献

山岸光弘・石井正之(1979)5万分の1地質図幅および説明書.北海道立地下資源調査所.