壮瞥町のドンコロ山スコリア丘
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初期有珠山の側火山

壮瞥町のドンコロ山スコリア丘

ドンコロ山スコリア丘:上から1.5mほどのところの赤褐色層がドンコロ山スコリア丘の最上部の風化層である.下の方の黒色に見える部分が最盛期のスコリア堆積物である.スコリア堆積物の上位には水蒸気爆発や小噴火の堆積物が堆積している.【写真: 石井 正之】
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正面から見た露頭:白い説明版は下から,「ドンコロ山噴出物」,「最盛期の噴出物」(黒色のスコリア層),「水蒸気爆発」,「小噴火繰り返し」,「風化層」,「土壌」,「1663年降下軽石」と表示されている.【写真: 石井 正之】
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町道昭和新山2号線から見たドンコロ山:中央下がドンコロ山で電柱の後に大有珠,左側は昭和新山の屋根山で,左上に昭和新山の頭と噴煙がかすかに見える.【写真: 石井 正之】
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町道昭和新山2号線脇のドンコロ山火口内壁:ドンコロ山火口は直径700m程度の小さなものである.【写真: 石井 正之】
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有珠山は約1万年前に成層火山として活動を開始し,約7,000-8,000年前に山体崩壊が発生した.この二つの事件の間の時期に有珠山の側火山として北西山麓でスコリア丘を形成したのがドンコロ山である.早川(2003)は洞爺火砕流の噴火は海洋同位体ステージ5.4で10万5千年前,ドンコロ山スコリア丘の噴火は4万8千年前頃と判定している.

この露頭では,下部に黒色のスコリア層があり,その上に水蒸気爆発や小噴火の繰り返しを示す噴出物が載っている.赤褐色の風化層を経て灰白色の1663(寛文3)年の降下軽石層が堆積している.

なお,ドンコロ山スコリア丘の露頭は新山沼(しんざんぬま)展望公園となっていて,露頭をじっくり観察できる.新山沼というのは昭和新山が成長して,壮瞥川がせき止められできた沼である.

【執筆者:石井 正之】

既存の指定など

支笏洞爺国立公園

洞爺湖有珠山ジオパーク

所在地

壮瞥町

参考文献

日本地質学会編(2010)日本地方地質誌 1 北海道地方.303-306.朝倉書店.
早川由起夫(2003)インターネット・ホームページに即時公開記録した有珠山2000 年噴火とリスクマネージメント<http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/publication/paper/usu2000.pdf>