南有珠の流れ山
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岩屑なだれに運ばれた洞爺火砕流堆積物

南有珠の流れ山

南浜通り踏切東側の流れ山:火山灰採取後に残った切土のり面に洞爺火砕流堆積物の堆積構造がはっきりと見える.右が海で,急斜面となり陸側はなだらかな地形となっている.ただし,この崖は上部が削られて畑となっている.【写真: 石井 正之】
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踏切東側の流れ山の上の畑から有珠山を望む.【写真: 石井 正之】
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踏切西側の流れ山:標高40mほどの小山を形成している.大部分が火砕流堆積物であるが,崖の左下に礫層が分布している.【写真: 石井 正之】
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【写真: 】
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JR室蘭本線の南浜通り踏切付近には流れ山を削った跡が2カ所ある.これら流れ山を構成しているのは洞爺火砕流堆積物である.

町道の東側の崖は火山灰を採取した跡が畑となっていて,北西に向いた切土のり面で洞爺火砕流堆積物で構成された流れ山の断面を見ることができる.崖面では北に緩く傾斜した堆積構造が見られる.

町道西側の崖はヤブで近づくことがやっかいである.向かって右側の崖面下部に人頭大の円礫を含む礫層があり,その上位に洞爺火砕流堆積物が載っている.堆積面は右に30°ほど傾斜している.

【執筆者:石井 正之】

既存の指定など

支笏洞爺国立公園

洞爺湖有珠山ジオパーク

所在地

伊達市 南有珠町

参考文献

宇井忠英,角田隆志,福田茂夫,廣瀬 亘(2011)洞爺湖有珠山ジオパークガイド05 噴火湾沿岸のジオサイトを巡る.洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会.