黒松内層の白い崖
八雲厚沢部線の黒松内層
道々八雲厚沢部線沿いの落部側には黒松内層が広く分布し良好な露頭が見られる.岩見橋対岸の露頭は黒松内層凝灰角礫岩部層の凝灰質シルト岩及び凝灰角礫岩で構成されている.崖の主体は凝灰質シルト岩で,このシルト岩を削り込んで凝灰角礫岩が崖の上部に見られる.塊状で層理面の判定が難しいが,一般的には北北西−南南東の走向で西に20° ほどで傾斜している.これらの地層は,岩見橋の厚沢部寄り道路切土に小規模に露出している.
岩見橋の直上流で上二股川と釜別川に分かれる.釜別川の右岸に見られるのは凝灰角礫岩部層の下位に相当する黒松内層砂岩部層である.
所在地
八雲町 上の湯
参考文献
松下勝秀・鈴木 守・高橋功二,1973,5万分の1地質図幅及び説明書「濁川」.北海道立地下資源調査所.