八雲厚沢部線の黒松内層
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黒松内層の白い崖

八雲厚沢部線の黒松内層

黒松内層の凝灰質シルト岩:白い崖が連続している.手前左側上部に凝灰角礫岩が見られる.橋は岩見橋,川は上二股川である.【写真: 石井 正之】
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岩見橋の厚沢部川道路脇に見られる露頭:崩れている部分が凝灰質シルト岩,左側が凝灰角礫岩である.凝灰角礫岩の礫は,シルト岩や凝灰岩の亜角礫で淘汰が悪い.【写真: 石井 正之】
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凝灰質シルト岩を削り込んでいる凝灰角礫岩が上部に見える.【写真: 石井 正之】
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釜別川右岸の砂岩部層:小断層が発達している.川は釜別川.【写真: 石井 正之】
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道々八雲厚沢部線沿いの落部側には黒松内層が広く分布し良好な露頭が見られる.岩見橋対岸の露頭は黒松内層凝灰角礫岩部層の凝灰質シルト岩及び凝灰角礫岩で構成されている.崖の主体は凝灰質シルト岩で,このシルト岩を削り込んで凝灰角礫岩が崖の上部に見られる.塊状で層理面の判定が難しいが,一般的には北北西−南南東の走向で西に20° ほどで傾斜している.これらの地層は,岩見橋の厚沢部寄り道路切土に小規模に露出している.

岩見橋の直上流で上二股川と釜別川に分かれる.釜別川の右岸に見られるのは凝灰角礫岩部層の下位に相当する黒松内層砂岩部層である.

【執筆者:石井 正之】

所在地

八雲町 上の湯

参考文献

松下勝秀・鈴木 守・高橋功二,1973,5万分の1地質図幅及び説明書「濁川」.北海道立地下資源調査所.