奥尻島の球島山
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高位段丘を載せる花こう閃緑岩の山

奥尻島の球島山

球島山の頂上:宮津小学校から山へ向かう道の途中にあり駐車場が整備されている.駐車場から20mほど登ると頂上である.【写真: 石井 正之】
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頂上から南西を望む:頂上には風化を免れた花こう閃緑岩のコアストーンが残っている.遠方左手は神威山(三角点標高575.9m)であろう.【写真: 石井 正之】
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南を望む:手前の緩傾斜面はフケ歌沢段丘(mT11)である.遠方に鍋釣岩と赤石岬が見える.【写真: 石井 正之】
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奥尻港と鍋釣岩と赤石岬:鉄塔の建っている平坦面は,奥尻港背後の尾根でmT7面(約20万年前)である.【写真: 石井 正之】
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珠島山は,奥尻島北東部にある標高約370mの山である.島北部の大岩生川周辺の岩体の一部である中粒の角閃石黒雲母花こう閃緑岩で構成されている.

図幅によれば球島山周辺および南東の球浦開拓付近は,青苗川段丘(t3:海岸段丘アトラスの「mT13」;約50万年前)の分布域で,東および南斜面にはフケ歌沢段丘(t4:同「mT11」;約40万年前)が広く分布している.これら段丘の形成によって,この付近のなだらかな地形が形成されている.球島山は標高は高くないが,島北東部で最も眺望のきく場所である.

【執筆者:石井 正之・嶋岡 博】

所在地

奥尻町 球浦

参考文献

小池一之・町田 洋編(2001)海成段丘アトラス.東京大学出版会.
秦 光男・瀬川秀良・矢島淳吉(1982)地域地質研究報告 5万分の1図幅「奥尻島北部および南部地域の地質」.地質調査所,17-21.