奥尻島・崖ノ岬の火砕岩と玄武岩脈
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火砕岩を貫く岩脈群

奥尻島・崖ノ岬の火砕岩と玄武岩脈

のり面保護工がほぼ完了した崖ノ岬:一部を除いてフリーフレーム工による「のり面保護」が施工された.手前,影の部分が未施工である. 【写真: 石井正之】
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最後に残った崖面:崖面を構成するのは火山弾やスコリアからなる火砕岩である.これに玄武岩の岩脈(黒色の筋)が分岐しながら貫入している.【写真: 石井正之】
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奥尻島北東部海岸の東風泊から勘太浜にかけての崖には釣懸層火砕岩部層(1,270万年前=中期中新世)の玄武岩質凝灰角礫岩・スコリア凝灰岩が露出している.この地層の特徴は,急冷縁を持つ火山弾・スコリアから構成されていることで,浅海で活動した海底火山の放出物と考えられている.この火砕岩を貫いて東西性の走向を持つ玄武岩岩脈が見られる.この玄武岩はドレライト質かんらん石輝石玄武岩である.

2012年7月末現在,崖面にのり枠工が施工されていて今年度中には崖全体が覆われると考えられる.

【執筆者:石井正之・嶋岡 博】

所在地

奥尻町 稲穂

参考文献

地学団体研究会道南班編(2002)地質案内 道南の自然を歩く〔改訂版〕.北大図書刊行会,92-93.
日本地質学会編(2010)日本地方地質誌1 北海道地方.朝倉書店,179-180.
秦 光男・瀬川秀良・矢島淳吉(1982)地域地質研究報告 5万分の1図幅「奥尻島北部および南部地域の地質」.地質調査所,31-39 および 55-56.