奥尻島北端の稲穂岬の安山岩
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奥尻島・賽の河原

奥尻島北端の稲穂岬の安山岩

稲穂岬を取り囲んで露出する安山岩:表面は黒色であるが,新鮮な部分は青灰色の安山岩である.賽の河原に堆積している礫は安山岩(黒色の礫)が主で花こう閃緑岩(白色の礫)が混じる.【写真: 石井正之】
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先端付近に露出する安山岩:ほぼ鉛直の柱状節理が発達している.【写真: 石井正之】
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岬先端付近から稲穂岬灯台を見る:灯台の後の岩峰も同じ安山岩である.灯台が建っている面は寺屋敷段丘(t9)である.【写真: 石井正之】
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【写真: 】
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奥尻島の最北端の稲穂岬は,青苗岬段丘(t11)と呼ばれる最低位段丘である.この段丘面を囲んで海岸には釣懸層火砕岩部層の輝石安山岩溶岩が露出している.柱状節理の発達した硬質な青灰色の安山岩で釣懸層火砕岩部層の最上部とされている.厚さは数10mである.

稲穂岬は古くから海難犠牲者,幼少死亡者,身内の故人などの慰霊の地であったが,1993年の北海道南西沖地震で高さ9.1mの津波に襲われ16名の犠牲者を出した.この地震のあと公園として整備され,地震・津波で亡くなった稲穂地区住民の慰霊碑が建立された.毎年6月22日,23日に「賽の河原祭り」が開催されている.

【執筆者:石井正之・嶋岡 博】

所在地

奥尻町 稲穂

参考文献

秦 光男・瀬川秀良・矢島淳吉(1982)地域地質研究報告 5万分の1図幅「奥尻島北部および南部地域の地質」.地質調査所,34-39 .