札幌平岸段丘の崖
支庁マップ 網走支庁 根室支庁 釧路支庁 十勝支庁 日高支庁 胆振支庁 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 石狩支庁 空知支庁 上川支庁 留萌支庁 宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特なbase_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質icon_i 産」

 

category_volcano category_tectonics category_sedimentology category_geography category_engineering category_mineral category_fossil category_archaeology category_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

豊平の地名のもと

札幌平岸段丘の崖

平岸1条2丁目の崖:正面の階段の上が中の島通である.反対側は豊平川までほぼ平坦である.ここでの比高は約3m.【写真: 石井正之】
次の写真

白石-中の島通から精進川上流を見る:写真左手(精進川右岸)は比高約5mの崖となっている.【写真: 石井正之】
前の写真 次の写真

環状通から精進川下流を見る【写真: 石井正之】
前の写真 次の写真

環状通が平岸段丘へ登っていく:左手の木が茂っている所が段丘崖である.【写真: 石井正之】
前の写真

豊平川右岸の札幌市豊平区の中の島通は,豊平川河床よりもやや高い場所を通っている.平岸一条付近ではその比高は1m程度であるが,寒地土木研究所向かいの石狩開発建設部職員宿舎付近から精進川にかけて次第に比高が大きくなり,精進川河畔の豊中公園付近や環状通が精進川を跨ぐ付近では約5mの高さになる.この崖は1万年前よりも古い時代に形成された平岸段丘を現在の豊平川が削ってできた崖である.

豊平の地名はアイヌ語の「トイピラ」あるいは「トイヒラ」から来ている.tui-piraは「崩れる・崖」の意味である.この平岸段丘の崖が,豊平川の増水で頻繁に崩れたことから付けられたものと考えられる.明治時代に市街が浸水した洪水は,主なものは,明治4,明治6,明治10,明治12,明治15,明治22,明治31,明治42,明治43,大正2の各年に発生していて,堤防が整備される前は洪水の度に流路が変わっていたことが古い地図から読み取れる.中の島は,その地名の通り豊平川の中州であった.

【執筆者:石井正之】

既存の指定など

河畔林保全区域

所在地

札幌市 豊平区平岸

札幌市 豊平区中の島

参考文献

札幌市>水害 http://www.city.sapporo.jp/kensetsu/kasen/menu06-02.html
札幌市教育委員会編(1978)さっぽろ文庫・別冊 札幌歴史地図<明治編>
山田秀三(2000)北海道の地名−アイヌ語地名の研究 別巻.草風館,29p.