札幌の中島公園
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暴れ川のなごり

札幌の中島公園

創成川取水樋門(かっての鴨々川取水口):ビルの間を流れて中島公園へ流れていく.現在はこの樋門のすぐ下流で分水して公園内の流量を調整している.水の実際の取り入れ口は,この樋門の上流約650mの8号床止の位置にあり,河川敷に埋設した導水管でここまで持ってきている.【写真: 石井正之】
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中島公園上流部の様子:水量を減らして水に親しめるようにしている.【写真: 石井正之】
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分水の吐口:石に囲まれた四角い枠が吐口である.豊平川堤防のすぐ内側(市街側)で分水し,埋設した導水管で一部を流し,ここで合流させている.これによって,創成川などに必要な流量を確保している. 【写真: 石井正之】
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夕立が去った後の中島公園菖蒲池(2012年9月22日撮影)【写真: 石井正之】
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札幌の中心部は豊平川扇状地の上にある.この扇状地は過去1万年くらいの間に西から東へと堆積の場を変えてきた.1801(享和元)年か1802年の洪水で,それまで伏籠川に流れていた豊平川は東に流路を変えた.これが雁来大橋から下流が直線化される前の旧豊平川である.この伏籠川へ流れていた古い流路の一つが中島公園付近にあった.この流路は,幌平橋上流の創成川取水樋門(鴨々川の取水口)付近から西に弧を描くようにして北上し,札幌駅付近から北東に流れていた.南大橋付近(北九条付近)までは網状河川で,それより下流は蛇行河川となっていた.

中島公園は,明治の初め頃は豊平川を流送されてきた木材の貯木場となっていたが使われなくなり,1887(明治20)年から中島遊園地として整備された.1891(明治24)年の「札幌市街之図」には,二つの四角い池と共進会場の建物,競馬場が描かれている.現在の菖蒲池が長方形に近い形をしているのは,この二つの池をつないだためと考えられる.

【執筆者:石井正之】

所在地

札幌市 中央区に南11条西4丁目

参考文献

札幌市教育委員会編(1978)さっぽろ文庫・別冊 札幌歴史地図<明治編>
(財)札幌市公園緑化協会ウェブサイト<http://www.sapporo-park.or.jp/nakajima/>