網走市の帽子岩とポンモイ柱状節理
支庁マップ 網走支庁 根室支庁 釧路支庁 十勝支庁 日高支庁 胆振支庁 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 石狩支庁 空知支庁 上川支庁 留萌支庁 宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特なbase_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質icon_i 産」

 

category_volcano category_tectonics category_sedimentology category_geography category_engineering category_mineral category_fossil category_archaeology category_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

街の入口の安山岩岩脈

網走市の帽子岩とポンモイ柱状節理

網走港内の帽子岩.円筒形で上部が丸く比較的平らであり,シルクハットを海上に置いたような形の岩礁である.帽子岩の麓には,天然の岩盤をくりぬいた極めて希な構造のケーソンドックがある.【写真: 柳 敏】
次の写真

網走港南海岸のポンモイ柱状節理.断崖全体に玄武岩質安山岩の柱状節理が見られる.ポンモイ柱状節理は,この露頭付近に戦時中は石切り場があったことから網走市の重要文化財にも指定されている.【写真: 柳 敏】
前の写真 次の写真

帽子岩の遠景.写真の右側に帽子岩が見える.ポンモイ柱状節理は左の断崖の延長上にある.これらふたつの露頭は何れも安山岩岩脈であり.海岸を挟んで隣接している.【写真: 柳 敏】
前の写真

【写真: 】
前の写真

網走市付近の地質は,主に第三紀中新世の車止内層・網走層と,これに貫入する安山岩岩脈,および最上位を不整合に被覆する第四紀の美幌層で構成されている.安山岩岩脈の存在は,中新世にこの付近で活発なマグマの活動があったことを示しており,その露頭として,網走港内の帽子岩と網走港南海岸のポンモイ柱状節理が知られている.

帽子岩は円筒形の特異な形の岩礁であり,明治・大正時代はアイヌ語でカムイワタラ(神の岩)と呼ばれていた.このため,網走の語源であるアイヌ語のチパシリ(祭場)は,この帽子岩を指すという説がある,ポンモイ柱状節理は,みごとな節理が見られる断崖の露頭であり,生物学者のブラキストンが北海道を訪れたときにその存在に注目し,記録に残している.これらの安山岩岩脈の露頭は,何れも網走市の海上からの入口である網走港付近にあり,地域の特徴的な景観をつくっている.

【執筆者:柳 敏】

既存の指定など

網走市指定天然記念物・網走市指定文化財(ポンモイ柱状節理)

土木学会選奨土木遺産(帽子岩ケーソンドック)

所在地

網走市 北1条東2丁目

参考文献

菊地慶一,1988,網走叢書 2 網走百話.pp16-17,網走市教育委員会.
島田忠夫,1961,5 万分の 1 地質図幅「網走」 ( 網走 - 第 27 号 ) および同説明書,地質調査所.