支庁マップ網走支庁根室支庁釧路支庁十勝支庁日高支庁胆振支庁渡島支庁檜山支庁後志支庁石狩支庁空知支庁上川支庁留萌支庁宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特な base_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質 icon_i 産」

 

category_volcanocategory_tectonicscategory_sedimentologycategory_geographycategory_engineeringcategory_mineralcategory_fossilcategory_archaeologycategory_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

瀬棚層の斜交層理と不整合

写真1:瀬棚層の斜交層理.白色部は軽石質,黒色部は安山岩質?火山岩砕屑粒子に富んだ部分で,色のコントラストが見事であり,独特なもの.斜交層理には双方向のヘリンボーン構造を示す部分がある.【写真: 川村信人】
次の写真

写真2:瀬棚層と黒松内層の斜交不整合関係.右側は後志利別川.斜交層理露頭はこの左上方にある.【写真: 川村信人】
前の写真

【写真: 】
前の写真

斜交層理が観察できる露頭自体は,北海道でも特に珍しいわけではない.しかしこの場所は,砕屑物の構成の違いから,非常にビジュアルな斜交層理が観察できる場所である.

後志利別川の川岸や川の中には,黒松内層のシルト岩が露出している.この露頭の上を歩いて下流側に少し行くと,川岸に写真1のような見事な斜交層理の露頭がある.瀬棚層である.砕屑粒子に軽石~火山灰を含むせいであるが,斜交層理が示す黒白のビジュアルな紋様が目を引く.

ここから,いま来た方向を振り返ると,黒松内層のシルト岩層と瀬棚層の砂岩層は,斜交不整合関係にあることがわかる(写真2).この不整合は,能條ほか(1999)で詳しく記載されている.瀬棚層の基底部には黒松内層由来のシルト岩礫が多量に含まれており,穿孔貝のあとも確認できる.瀬棚層の層理面は不整合面にやや斜交しており,軽微なアバット構造を示している.

【執筆者:川村信人】

所在地

今金町 中里

リンク

mkawaの地質ブログ-中里の瀬棚層不整合

mkawaの地質ブログ-中里の瀬棚層クロスラミナ

mkawaの地質ブログ-中里の瀬棚層への道

参考文献

能條 歩・長谷川四郎・岡田尚武・都郷義寛・鈴木明彦・松田敏孝(1999)西南北海道瀬棚層の広域的岩相層序区分と生層序年代.地質学雑誌,105, 370-388.
能條 歩・寺崎康史(2002)今金町:地層の削り込み-黒松内層と瀬棚層の不整合.改訂版道南の自然を歩く,178 p,北海道大学出版会.