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海底が隆起した

安瀬地すべり

安瀬の地すべり.三角形の露岩の手前の緩やかな部分が海に向かって移動した.【写真: 田近淳】

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日本海に面した旧厚田村の安瀬(やそすけ)は,地すべりで苦労してきた村です.昭和40年(1965年)の春4月には,大きく変動して道路や民家に被害を出しました.地すべり移動体の先端に当たる地先の海底は幅300mにわたって隆起しています.このため,昭和42年には地すべり等防止法の「地すべり防止区域」に指定されています.昭和57年以降たびたび被害が発生しましたが,対策工事の進展により現在では活動はほとんど見られなくなりました.

正面に並んだ三角形の崖は固くて脆い火山角礫岩からなっています.手前の緩やかな段丘状の地形の部分は比較的柔らかい風化した砂岩泥岩とそれをおおう砂礫からなっています.調査の結果,この砂岩泥岩の下には圧力をもった地下水を含む火山角礫岩層が緩やかに海側に傾斜して分布していることわかりました.地すべりの発生にはこのような地質構造と海岸の浸食が関係すると考えられています.

【執筆者:田近淳】

所在地

石狩市 厚田区

参考文献

地質調査所(1956)5万分の1地質図幅「厚田(札幌-3)」および同説明書.31p.
西沢幹雄,1999,厚田村安瀬地すべり.北海道の地すべり‘99,地すべり学会北海道支部,108-115.