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顔をのぞかせる古第三紀花崗閃緑岩

三階滝(伊達市大滝区)

滝自体は花崗閃緑岩の独特の滑らかな表面.【写真: 垣原 康之】

【写真: 】
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白老岳(968m)を源とする三階滝川が三階滝公園付近を流れる河床に花崗閃緑岩が露出しています.均質塊状の岩体で,節理の方向性は一定していません.なお局所的に剪断変形作用を受けており,灰色の泥質物で充填される細脈もみられます.岩石の表面の多くは風化作用を受けておりやや汚らしい印象を受けます.この花崗岩は道南地方に点々と分布する古第三紀に生成された花崗岩類と関連するものと考えられています.

また上位には不整合を介して新第三紀中新世安山岩溶岩が累重します.この安山岩は鉱床変質作用を受けており,徳龍鉱山として金銀鉱脈が稼行されたことがあります.この鉱山の坑口跡が三階滝を見下ろす橋の袂にあり,380m余に達する坑道から湧出する「甘露法水」が名水とされ,これを汲みにくる人も多くいます.

三階滝の落差は約16mと小さいものの,豊富な水量のため橋の上では飛沫水が霧状に立ちこめています.周囲は三階滝公園として整備されており,短いながら散策路・駐車場・トイレ・売店などがあります.

【執筆者:垣原康之】

所在地

伊達市 大滝区

リンク

伊達市

参考文献

北海道開発庁(1954)5万分の1地質図幅「壮渓珠(札幌-40)」および同説明書.82p.