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断層活動の繰り返しがはっきり

渡島大野断層の断層変位地形

【写真: 田近 淳】
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【写真: 田近 淳】
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大野平野の西縁にある活断層,渡島大野断層は美しい断層変位地形が見られることで知られています.この断層は断層より西側が隆起した逆断層です.活断層が繰り返し動くと,結果として古い地形面ほど「ずれ」が大きくなり,みごとな断層崖(撓曲崖)ができることになります.ここではこのような断層のずれの累積が明瞭にわかるのです.

市渡川濯神社の階段のある斜面が断層によってできた崖です.この崖では1.7~1.2万年前の礫層で,上下3mのずれが認められており,2回の活動があったといわれています.断層は向野の農試果樹畑へ続き,ここでは4~5万年前の礫層が9mずれています.さらに断層は南の苗圃から大野農高裏へと続き,ここでは高さ25mの撓曲崖となっています.一方,文月から八郎沼にかけては,渡島大野断層の活動に伴ってできた東隆起の断層が数列見られます.断層活動に伴って,断層に囲まれた観音山が隆起し続けてきたのです.

【執筆者:田近淳】

所在地

七飯町 峠下

北斗市 大野町市渡(円通寺裏~川濯神社前)

大野町向野(農業試験場果樹畑~大野農高裏,観音山,八郎沼)

参考文献

北海道立地下資源調査所(1966)5万分の1地質図幅「大沼公園(札幌-80)」および同説明書.46p.
北海道,1999,函館平野西縁断層帯活断層図とその解説,北海道活断層図,no.2,北海道立地下資源調査所,65p.
鴈澤好博・貞方昇・紀藤典夫(編),1996,西南北海道の地震・火山災害.北海道教育大学函館校,138p.
太田洋子・佐藤賢・渡島半島活断層研究グループ,1994,函館平野とその周辺の地形―特に西縁の活断層に関連して.第四紀研究,33,243-259.
活断層研究会,1991,新編日本の活断層 分布図と資料.東京大学出版会,467p.