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礼文島最北端の岬の火成岩

スコトン岬のドレライト

スコトン岬展望台から海驢島(とどじま)を望む.左の小さな岩はメナシトマリ岩.【写真: 石井 正之】
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柱状節理を呈するドレライト質スコトン岬貫入岩体【写真: 石井 正之】
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【写真: 】
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礼文島の北端は東の金田ノ岬と西のスコトン岬がカニの挟みのように突き出してきだしている.金田ノ岬は白亜紀前期(1億年前)の火山角礫岩層からなるのに対してスコトン岬は中新世後期(約1千万年前)のドレライトからなっている.

この玄武岩は中新世中期〜後期の浜中層の泥岩中に岩床あるいは岩脈として貫入してきたものである.浜中層の泥岩がドレライト中に注入していることから,このドレライトの貫入は浜中層が未固結の時に起こったと考えられている.

このドレライトは,その構造からスコトン岬を含む半島の東側に分布する柱状節理帯,中央部付近に分布する縞状構造帯,白浜集落の反対側の西海岸に分布する塊状帯の三つに分けられている.

鉄府と呼ばれる西海岸に行くと縞状構造のドレライトを見ることが出来る.

【執筆者:石井 正之】

所在地

礼文町 須古頓

参考文献

道北地方地学懇話会編,1995,地質案内 道北の自然を歩く.11-12,北大図書刊行会.
平原由香,周藤賢治,2003,北海道礼文島,ドレライト質スコトン岬貫入岩体の内部構造と形成過程.地質学雑,第109巻,第8号,442-458.
後藤芳彦,中川光弘,和田恵治,1995,北海道北部の中新世火山活動の活動場:K-Ar年代と主成分化学組成からの推定.岩鉱,90,109-123.