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泥岩の中の不思議な造形

豊平川の生痕化石

2005年8月13日に行われた化石採集会 豊平川右岸の泥岩層の中に生痕化石がある.夏は流量が少なくなり近づきやすい.遙か下流に見えるのが砥山栄橋である.【写真: 石井 正之】
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Thalassinoides suevicus と呼ばれる生痕化石 分岐して堆積面に沿って広がっている.分岐部分が膨らむことが特徴である.【写真: 石井 正之】
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ノジュール化したTeichichnus様生痕化石 このようにノジュール化した生痕化石では巣穴構造の外側まで固結しているので,ノジュールの外形は生痕の外形と対応しない.【写真: 石井 正之】
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オウナガイ 根気よく探すと貝やウニの化石を発見できる.【写真: 石井 正之】
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豊平川の砥山ダム付近から藻南公園付近までは泥岩・砂岩を中心として約1,000万年前から500万年前までの堆積岩(砥山層)が分布している.この地層からはカイギュウやクジラの化石が発見されているて豊かな海であったことが推定されている.

砥山栄橋付近の河岸の堆積岩中に昔の生物が海の底に掘った巣穴である生痕化石密集している場所がある.この付近では8種類の生痕化石が見つかっており,中には新生痕属あるいは新生痕種である可能性のあるものもある.

生痕化石の産出状況から,サッポロカイギュウ産出地点を含む砥山層下部層が堆積した当時は,土石流や乱泥流の堆積によって特徴付けられる堆積環境から,より水のエネルギーが低く安定な環境へと移り変わっていったことが推定されている.

【執筆者:石井 正之】

所在地

札幌市 南区砥山

参考文献

奈良正和,2007,4.生痕化石.札幌市大型動物化石総合調査報告書〜サッポロカイギュウとその時代の解明〜,76-79.札幌市博物館活動センター編集,札幌市.