支庁マップ網走支庁根室支庁釧路支庁十勝支庁日高支庁胆振支庁渡島支庁檜山支庁後志支庁石狩支庁空知支庁上川支庁留萌支庁宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特な base_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質 icon_i 産」

 

category_volcanocategory_tectonicscategory_sedimentologycategory_geographycategory_engineeringcategory_mineralcategory_fossilcategory_archaeologycategory_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

男山自然公園の下

比布,突哨山の石灰岩

男山自然公園下の石灰岩露頭.露頭は非常に険しく,取り付くことは出来ない.【写真: 川村信人】
次の写真

露頭下部の転石に見られる石灰岩礫岩.石灰岩・緑色岩・チャート礫を含む.緑色岩には礫岩基質様の部分もある.【写真: 川村信人】
前の写真

【写真: 】
前の写真

カタクリやエゾエンゴサクの群生で有名な男山自然公園は,地図で見ると,旭川の北方山地から南に垂れ下がったような丘陵の先端部にあり,そのすぐ南を石狩川が流れている.丘陵の最高地点が突哨山(とっしょうざん)である.このような地形は,残丘と考えられ,周囲と比べて風化侵食に対する抵抗性が高い岩石が分布することを示唆している.

残丘の南側に回りこむと,その岩石の正体が分かる.石灰岩である(写真1).猪郷ほか(1974)は,この石灰岩から三畳紀のコノドント化石を発見している.その後 Ishizuka et al. (1984) は,石灰岩体周囲の緑色泥岩から白亜紀古世の放散虫化石を報告した.したがってこの石灰岩は,空知-エゾ帯の白亜紀付加体中の異地性岩塊と考えられる.露頭の下部には,石灰岩だけではなく,風化した緑色岩の転石が多数落ちており,付加体中の海洋性岩石であることを示している.石灰岩は灰色で,一般に塊状無構造であるが,一部には石灰岩礫岩の産状を示すものもある(写真2).

【執筆者:川村信人】

所在地

比布町 突哨山

参考文献

Ishizuka, H., Okamura, M. and Saito, Y., 1984, Early Early Cretaceous radiolarians from the Sorachi Group at the Pippu area (central Hokkaido, Japan). Jour.Geol.Soc.Japan, 90, 56-60.
猪郷久義・小池敏夫・猪郷久治・木下 勤, 1974, 北海道空知層群から三畳紀コノドントの産出.地質雑,80, 135-136.

 

関連するジオサイト