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富良野盆地の東を縁どる活断層:麓郷断層

東大演習林樹木園内の断層崖

樹木の間に見える低断層崖.赤い破線がもともと同じ高さの地形面だった【写真: 田近 淳】
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トレンチ調査により現れた断層(矢印)【写真: 田近 淳】
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【写真: 】
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麓郷断層は,富良野盆地の東の端を縁取るように分布する逆断層タイプの活断層です.富良野市山部の東大演習林の樹木園では,この断層による地表面の食い違い(断層崖)が観察できます.苗圃とカラマツの見本林の間の地表のギャップ(高さおよそ2.5m)がそれで,見本林の中にゆるやかに曲がるトレースを描きながら続いています.樹木園として人工的な地形改変を免れたことが,この見事な断層地形を残したのです.

ここでは,トレンチ掘削やボーリングなどにより,詳しい調査が行われました.この断層は東へ50°傾いた断層ですが,地表近くでは水平にちかい角度になります.およそ3,700~2,700年前(y.B.P.)に活動したのが最新の活動であり,1回のずれの大きさはおよそ3mであることがわかりました.トレンチ調査で壁面に現れた断層は,剥ぎ取り標本として採取され,現在,富良野市山部の富良野市立博物館に展示されています.

【執筆者:田近 淳】

既存の指定など

富良野道立自然公園

所在地

富良野市 山部

リンク

東大北海道演習林樹木園

富良野市生涯学習センター博物館

参考文献

北海道,2005,富良野断層帯に関する調査.2005年活断層調査成果および堆積平野地下構造調査成果報告会予稿集,文部科学省,137-146.
田近淳・小板橋重一・大津直・廣瀬亘・川井武志,2007,北海道中央部の活断層と大規模地すべり地形.地質学雑誌,113,補遺,51-63.