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乙部町滝瀬海岸

くぐり岩の大スランプ層

“くぐり岩”.穴の向こうに乙部漁港の防波堤が見える.【写真: 川村信人】
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褶曲型スランプ構造.向かって左側から滑り上がったもので,スランプシートの周囲は破壊され成層構造を失っている.【写真: 川村信人】
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正常層中に挟在するスランプ層.内部の互層は破断・流動変形を受けて成層状態を失っている.【写真: 川村信人】
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乙部町滝瀬の国道から海岸方向に脇道を入ると,『滝瀬海岸 奇岩くぐり岩』という看板が立っている.これを目印にして海岸に下りると,“くぐり岩”が右方向に見えてくる(写真1).

くぐり岩を作っているのは新第三系館層のシルト岩・砂岩互層で,やや凝灰質である.“くぐり穴”の付近の層準はきれいな地層の重なりを作っているが,その上方を見ると,成層構造がやや乱れている.

“くぐり穴”をくぐって北側に出て,くぐり岩の反対側を見ると(写真2),状況が良く理解できる.ここでは厚さ2 m程度の地層が折れ曲がり,滑り上がった構造を示している.いわゆる褶曲型のスランプ構造で,折れ曲がった地層の周囲は成層構造が破壊されたシルト・砂で充たされている.

このスランプ層は,滝瀬海岸のほぼ全体にわたって連続しており,北側ではその上下面を見ることが出来る(写真3).厚さは少なくとも7~8 mある.ところによって径2 m以上の不定形シルト岩ブロックを含む部分もある.

【執筆者:川村信人】

所在地

乙部町 滝瀬

リンク

mkawaの地質ブログ-滝瀬くぐり岩のスランプ層

参考文献

角 靖夫・垣見俊弘・水野篤行,1970,5万分の1地質図幅『江差』および同説明書.北海道開発庁,53 p.

 

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