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運びだされた変成岩の巨石

チロロの巨石

道路脇の牧草地に無造作におかれるチロロの巨石【写真: 垣原康之】
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青味を帯びた滑らかな表面【写真: 垣原康之】
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説明の看板【写真: 垣原康之】
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国道274号線を帯広方面に向かい,日高市街を越えると巨大な庭石を目にする.大きいもので1個15〜20tもあろうかというこれらは「日高石」と呼ばれて販売もされている.「日高石」は,日高で産出する“銘石”としての名称であり,学術的には多種にわたり,蛇紋岩・珪質頁岩・片岩などであることが多い.

国道をさらに進み,千栄(ちさか)を右手に入ってチロロ川に沿ってしばらく進むと,道路脇右手の巨石が目にはいる.なだらかな牧草地の風景に突如と現れる青味をおびた巨石に,一瞬,「何だ,これは?」と目を疑う.銘石の素人には「舞台にでもしたかったのか?」と感じられる.長さ6m,重量200トンにもおよぶであろうこの巨石を,1974年に鉱石収集が趣味だった栗林元次郎氏が巨費を投じて,チロロ川支流のペンケユクトラシナイ沢から運搬させたそうだ.残念ながら下流にかかる橋の重量制限のため,沢口のこの場所までしか運べなかったようである.

この青味を帯びた“銘石”は,学術的には「石英片岩」に分類される.海底に堆積した砂岩・泥岩・玄武岩などが地中深くに埋没し,高い圧力のもと変成・変形作用を受けた岩石とされる.このような変成岩は神居古潭帯と呼ばれる地域の蛇紋岩体の中に大小さまざまのブロックとして含まれている.

【執筆者:垣原康之】

所在地

日高町 千栄

リンク

日高山脈館

北海道日高支庁

参考文献

日高町史編纂委員会(1977)日高町史.日高町役場,1075p.