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平坦な山頂を持つ古い火山

手稲山溶岩

手稲山溶岩:北東斜面の急崖に見られる複輝石安山岩で柱状節理が発達している.【写真: 石井 正之】
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山頂の手稲山溶岩:方状節理が発達した安山岩である.この左手には柱状節理の発達した溶岩が絶壁を造っている. 【写真: 石井 正之】
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手稲山溶岩の顔つき:白い正方形の斜長石と黒い輝石が目立つ典型的な安山岩である.斑晶は最大2mm程度でやや細粒である.【写真: 石井 正之】
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手稲山南西斜面のガレ場:平和ノ滝登山コースの標高750m付近から始まるガレ場は,凍結融解作用によって分離し崩壊・堆積した手稲山溶岩の岩塊によって形成されている.【写真: 石井 正之】
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「手稲山夕焼け小焼けのするところ」と歌われたこの山は,藻岩山とともに札幌市民に親しまれている.

手稲山は札幌市の北西に位置し標高1023.7mの平坦な山頂を持つ.基盤岩類は中新世中期〜鮮新世前期の火砕岩類を主とする地質でその上位に手稲山火山噴出物が分布している.

手稲山火山噴出物は,下位のネオパラ山溶岩(かんらん石安山岩.ネオパラ山は標高838mで男女回転コースの上のドーム状の山)と上位の手稲山溶岩(輝石安山岩)とから構成されている.これら二つの溶岩は琴似発寒川支流の永峰沢川を挟んだ二つの尾根を形づくっている.

手稲山から積丹半島にかけて平坦な尾根を形成する溶岩は,平坦面溶岩と呼ばれている.

手稲山溶岩の形成年代は3.7Ma(Ma=100万年)で,春香山溶岩(3.8Ma)もほぼ同じ時期に噴出している.

【執筆者:石井 正之】

所在地

札幌市 手稲区手稲金山

西区平和

参考文献

杉本良也(1953)5万分の1地質図幅および同説明書「銭函」.北海道開発庁.
平雄貴(2008)手稲火山と大規模地すべり〜火山層序と岩屑なだれの検討〜.北海道教育大学札幌校卒業論文発表会要旨.
宮坂省吾,山崎 茜,岡村 聡,英 弘,石井正之,小板橋重一(2007)鮮新世溶岩台地縁辺部の地すべり地形:手稲山山体崩壊と天狗岳地すべり.地質学雑,第113巻,補遺,日本地質学会第114年学術大会 見学旅行案内書,19-28.
Watanabe,Y.(1990) Pliocene to Pleistocene volcanism and related vein-type mineralization in Spporo-Iwanai district,Southwest Hokkaido,Japan.Mining Geol.Japan,40,289-298.