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嶺泊の「ホワイト・クリフ」

厚田海岸の当別層シルト岩

「ホワイト・クリフ」全景:全体に白っぽく見えるシルト岩であるが,中央右手の白い部分の白さが際立つ.【写真: 石井正之】
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ほぼ水平の堆積面が認められるが縦亀裂の発達が顕著である.周辺の崖面に比べて湧水がほとんど認められない. 【写真: 石井正之】
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縦亀裂に沿って分離しかかっている岩塊がある.上部は層理面が発達しているが,下部は均質塊状である.【写真: 石井正之】
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縦亀裂の発達した塊状シルト岩【写真: 石井正之】
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国道231号を札幌から望来市街に向かう長い直線の下り坂にかかると遠く右手に白い崖が見える.鮮新世当別層のシルト岩の崖である.

望来市街付近から北側の海食崖はすべて当別層のシルト岩で,塊状無層理の灰色の岩相である.この「ホワイト・クリフ」付近だけが白色に見える.

この崖面をよく見ると,海岸線に直交する N60°E の縦亀裂が目立ち,柱状に分離している部分もある.周辺の露頭ではこのような縦亀裂は見られず,シルト岩の上位の段丘堆積物などの境から湧水があり崖面は濡れて灰色がかっている.おそらく,「ホワイト・クリフ」では縦亀裂に沿って地下水が浸透し崖面に湧水しにくいために,表面が乾燥状態になっていて白く見えるものと考えられる.

【執筆者:石井正之】

所在地

石狩市 厚田区嶺泊

参考文献

対馬坤六,垣見俊弘,植村 武(1956)5万分の1地質図幅および説明書「厚田」.地質調査所.