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なだらかな山容と断崖に囲まれた頂上

第四紀の火山 塩谷丸山

山頂の安山岩溶岩:東南東に20°くらいで傾斜する板状節理が発達している.縦亀裂で緩んでいる.遠くの海岸線は余市湾とシリバ岬である.【写真: 石井正之】
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山頂直下の登山道に見られる転石:凍結融解作用により分離した岩塊が斜面に分布している.岩塊は板状のものもあるが多くはサイコロ状である. 【写真: 石井正之】
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屋根山状の地形:標高430m 付近から樹木が無くなり笹が優勢となる.ほとんど平坦な地形が広がる.左側の海に突き出た半島は忍路である. 【写真: 石井正之】
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北東から見た塩谷丸山:小樽環状線付近から見た山容で,屋根山(潜在円頂丘:写真の平坦な尾根)と溶岩円頂丘(標高540m より上部の三角の山頂) のように見える.安山岩砕屑岩は「屋根山」の下に広がる,なだらかな地形の部分である.【写真: 石井正之】
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塩谷川と桃内川に挟まれた標高629.2m のドーム型の古い火山である.標高100m 付近から250m 付近までは丸山火山噴出物のうち安山岩砕屑岩で構成されなだらかな地形を呈している.この付近の登山道はところどころレンガ色となっていて火砕岩であることが分かる.標高250m 付近から急斜面となり山体の各所に複輝石安山岩の断崖が形成されている.この付近の安山岩は黒灰色を呈し斜長石の目立つ新鮮な溶岩である.さらに,標高540m 付近から三角形のドームとなり頂上の西斜面は,ほぼ全面断崖となっている.このドームを構成する安山岩も輝石安山岩であるが,やや褐色を帯びた灰色を呈し斜長石の斑晶がやや大きいのが特徴である.

なお,図幅によれば「丸山火山の噴出物は河成段丘堆積物に被われるところがある.」と記述されていて,更新統の火山としている.

【執筆者:石井正之】

所在地

小樽市 塩谷

参考文献

猪木幸男,垣見俊弘(1954)5万分の1地質図幅および説明書「小樽西部」.19p.北海道開発庁. 猪木幸男,垣見俊弘(1954)5万分の1地質図幅および説明書「小樽西部」.19p.北海道開発庁.