支庁マップ網走支庁根室支庁釧路支庁十勝支庁日高支庁胆振支庁渡島支庁檜山支庁後志支庁石狩支庁空知支庁上川支庁留萌支庁宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特な base_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質 icon_i 産」

 

category_volcanocategory_tectonicscategory_sedimentologycategory_geographycategory_engineeringcategory_mineralcategory_fossilcategory_archaeologycategory_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

三つの峰を持つ藻岩山の兄貴分

砥石山と八垂別ノ滝

八垂別ノ滝:高さも水量もささやかな滝で,安山岩からなる.この安山岩は斜長石の目立つ新鮮なもので,融蝕形を呈する石英を含んでいることから簾舞溶岩であろう. 【写真: 石井正之】
次の写真

T4 分岐付近の安山岩:かなり緩んでいるが,ほぼ地山に近い安山岩で板状節理が発達している.砥石沢溶岩(石山図幅では簾舞沢溶岩)である.【写真: 石井正之】
前の写真 次の写真

砥石山溶岩:方状節理の発達した輝石安山岩である.【写真: 石井正之】
前の写真 次の写真

砥石山溶岩の岩相:サイコロ形の斜長石の目立つ輝石安山岩である.【写真: 石井正之】
前の写真

札幌の北東郊外から見ると藻岩山と神威岳の間に三つの峰を持つ山がある.これが砥石山(標高826.7m) である.砥石山への登山道は,中ノ沢コース,小林峠コース,福井から入る砥石沢コースがあり,前二つのコースは T4分岐で合流する.

砥石山は標高600m付近までは砥石沢溶岩(札幌図幅.石山図幅では簾舞沢溶岩),それより上部は砥石山溶岩で構成されている.

中ノ沢コースの入口に,新鮮な青灰色の含石英輝石安山岩が露岩している八垂別ノ滝(はったりべつのたき)がある.

T4分岐を過ぎた緩い登りでは登山道に白色の岩石が出てくる.珪化・粘土化した真っ白な安山岩で斜長石の溶脱跡と思われる長方形の空洞が見られる.

砥石山山頂手前の通称“三角山”への急登付近から砥石山溶岩となり,頂上は方状節理の見られる輝石安山岩で白色・細粒の斜長石の斑晶が目立つ.この砥石山溶岩の形成年代は約440万年前で,藻岩山の250万年前よりも古く,高さといい年齢といい藻岩山の兄貴分である.

【執筆者:石井正之】

所在地

札幌市 南区砥石山,中ノ沢(八垂別ノ滝)

参考文献

土居繁雄,小山内 熙(1956)5万分の1地質図幅および説明書「石山」.22-23.
渡辺 寧(1993)西南北海道北部の火山列-ニセコー羊蹄火山列はなぜ曲がったのか?.石井次郎教授追悼論文集,147-154.

 

関連するジオサイト