支庁マップ網走支庁根室支庁釧路支庁十勝支庁日高支庁胆振支庁渡島支庁檜山支庁後志支庁石狩支庁空知支庁上川支庁留萌支庁宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特な base_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質 icon_i 産」

 

category_volcanocategory_tectonicscategory_sedimentologycategory_geographycategory_engineeringcategory_mineralcategory_fossilcategory_archaeologycategory_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

380万年前の火山

ここも札幌:春香山

銭函峠と銀嶺荘の間のコブから見た春香山:正面のササの生えているところは遅くまで雪が残っている.【写真: 石井正之】
次の写真

頂上直下の安山岩露頭【写真: 石井正之】
前の写真 次の写真

頂上直下の輝石安山岩【写真: 石井正之】
前の写真 次の写真

春香山の頂上:足元に安山岩の露頭がある.【写真: 石井正之】
前の写真

春香山は標高906.7m のなだらかな山である.札幌市内からは見えないがモエレ山からははっきりと見ることができる.右に和宇尻山(標高856m)がありその左に重なるようにして佇んでいる.

春香山山頂には輝石安山岩の露頭が足元にあるが,頂上直下の登山道の小さな崩壊地に板状節理の発達した露頭がある.全体は淡青灰色で,比較的細粒な長石と輝石の斑晶が見られる典型的な安山岩である.この安山岩の形成年代は約380万年前で,手稲山溶岩(約370万年前)とほぼ同時代である.

土場と呼ばれる標高570m の広場付近では白色に変質した安山岩が見られる.輝石が溶脱していて基質は白色の粘土鉱物で置き換わっている.

【執筆者:石井正之】

既存の指定など

なし

所在地

札幌市 南区春香山

参考文献

杉本良也(1953)5万分の1地質図幅および説明書「銭函」.北海道開発庁.
Watanabe,Y.(1990) Pliocene to Pleistcene Volcanic and Related Vein-Type Mineralization in Sapporo-Iwanai District,Southwest Hokkaido,Japan.Mining Geol.,Vol.40(5),289-298.