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清水がこんこんと湧き出していたところ

知事公館敷地のメムの跡

二つの流れの合流点:右に比高3m ほどの平坦面が見られる.この平坦面には安山岩を主とする円礫が載っている.右が下流である.【写真: 石井正之】
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流れの終点付近:この辺りでは平坦面の比高は2m 程度となる.正面は北1条通り〔国道5号〕である.【写真: 石井正之】
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北1条通り側から見る.【写真: 石井正之】
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流れに沿って建てられた竪穴住居跡とメムからの流れ(「北海道知事公館構内竪穴住居跡のごあんない」の一部):知事公館敷地で17箇所の竪穴住居跡が見つかっている.メムからの流れの様子も分かる.上が北である.【写真: 石井正之】
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知事公館に隣接して三岸好太郎美術館がある.その庭園とも言える場所が,かってのメムの跡である.メムというのはアイヌ語で湧泉地のことである.

明治年間には琴似川や伏籠川の水源には13箇所のメムがあったと言われている.知事公館敷地のメムは琴似川の源流の一つであった.

ここのメム跡は気軽に立ち入ることができる憩いの場であり,西側(近代美術館側)に比高3m ほどの平坦面があり東側はいくつかの流路が残されている.この流路をたどって北1条通りの方に行くと平坦面の比高は次第に小さくなり小さな腕状の地形で終わっている.

この庭園に残されている樹木は胴回り2m を越えるものもあり,夏は涼しい木陰をつくっている.樹種は、ハルニレ,ハリギリ,キタコブシ,サワグルミ,イタヤカエデ,ヤチダモ,キハダ,クリなど多種にわたる.

なお,札幌市内で現在見ることのできるメム跡は,北大植物園,北大中央ローンなどにある.

【執筆者:石井正之】

既存の指定など

知事公館前庭環境緑地保護地区

所在地

札幌市 中央区北1条〜北2条西16丁目

参考文献

右代啓視(1996)「メム」と人.札幌市教育委員会編 さっぽろ文庫77 地形と地質,49-53.
地学団体研究会札幌支部編(1984)地質案内 札幌の自然を歩く〔第2版〕,6-7.