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付加体中の巨大な玄武岩ブロック

夕張山地の主峰 芦別岳

北尾根の付け根付近から見た芦別岳頂上:全体がほぼ一様な玄武岩から構成されている.鉛直に近い柱状節理と尾根の傾斜方向の不連続面が認められる.【写真: 石井 正之】
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頂上直下の玄武岩露頭:北尾根からのコースはこの崖をよじ登っていく.【写真: 石井 正之】
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北尾根から見た芦別岳:一番左の先鋒が芦別岳で主に玄武岩で構成されている.20万分の1シームレス地質図では中央やや右の鞍部付近に玄武岩と海成堆積物の境界断層が表現されている.右の尾根伝いに登山道がある.【写真: 石井 正之】
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北尾根登山道の最初の急登部から北を見る:右側のユーフレ川の急斜面と対照的に,左側には蛇紋岩分布域に特有のなだらかな地形が広がる.右手前の御茶々岳から延びる小さな尾根上には蛇紋岩化をあまり受けていない超苦鉄質岩が見られる.【写真: 石井 正之】
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芦別岳周辺は,北海道では珍しく岩峰群がそびえている場所である.

芦別岳の山頂とユーフレ川〔勇振川〕源流付近の岩峰群を形成しているのは,ジュラ紀から白亜紀前期(約2億年前から1億年前)の玄武岩類(苦鉄質火山岩類:空知層群下部層)である.この玄武岩類の岩体は付加体中の岩体とされていて,芦別岳を含む岩体の規模は東西幅最大約2.0km,南北延長約7.5km の岩塊である.

芦別岳から北に延びる岩峰状の北尾根を構成しているのはジュラ紀中期から後期〔約1.76億年前から1.46億年前)の海成堆積物(珪質泥岩を主とする)である.

さらに北の旧道コース登山道の北尾根取り付き付近から極楽平へかけてのなだらかな地形は,夕張岳から続く蛇紋岩を含むオフィオライト(海洋プレートの断片)の分布域である.この蛇紋岩起源の粘土がユーフレ川支流の夫婦沢に堆積しているほか,槙柏山の西から北に広がる,なだらかな沢地形を形成したものと考えられる.

【執筆者:石井 正之】

既存の指定など

富良野芦別道立自然公園

所在地

富良野市 芦別岳

南富良野町 芦別岳

参考文献

地質調査総合センター,20万分の1シームレス地質図 北海道地域(グーグルマップ版).<http://www.gsj.jp/HomePageJP.html>
高嶋 礼詩ほか(2001)北海道夕張−芦別地域に分布する空知層群・蝦夷層群の層序と堆積環境.地質雑,第107巻,第6号,359-378.

 

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