夕日に佇む奇岩
瀬棚の窓岩
道南せたな町に限らず道南の日本海側には数多くの奇岩が存在する.この窓岩もその一つである.「竜宮城の門」などとも言われるが,個人的にはゴツゴツとした殻を冠った赤い脚のヤドカリを連想する.中央部の海面にはその名の通りに窓が開いており,ここに夕日が納まると絶景と言われる.
窓岩を構成する地層は「オコツナイ層」の凝灰角礫岩〜火山角礫岩である.赤い脚の部分は噴出当時の酸化作用のために赤色化したものと思われる.同様の赤色化の産状は,島牧村赤岩など,島牧〜北檜山のいくつかの地点で観察できる.
既存の指定など
狩場茂津多道立自然公園
所在地
せたな町 瀬棚区
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参考文献
地学団体研究会道南班 編(2002)地質あんない 道南の自然を歩く[改訂版].282p.
北海道立地下資源調査所(1987)5万分の1地質図幅「原歌および狩場山(札幌-35,46)」および同説明書.36p.
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