皆が神,仙人の住みたまう所
ニセコ神仙沼湿原
昭和3年に下田豊松氏等により発見された沼は「皆が神,仙人の住みたまう所」との印象から「神仙沼」と命名された.このことから,周辺の湿原全体が「神仙沼湿原」と呼ばれる(神仙沼 看板).面積は約2.5ha.湿原の基盤はニセコ チセヌプリ火山群から噴出した泥流堆積物とされる.泥炭層の厚さは平均1.4m,堆積開始時期は約3.300年前と推定されている.
ニセコパノラマラインに整備された「神仙沼自然休養林休憩所」から湿原まで,また湿原内には木道が整備されている.近年は観光客が多く,湿原の荒廃も指摘されている.湿原入口の看板には「公園管理費(任意募金)」の募金箱が設置されているので,湿原を守るために協力しましょう.
既存の指定など
ニセコ積丹小樽海岸国定公園 特別保護地域
所在地
共和町 神仙沼
リンク
参考文献
辻井達一ほか(2003)北海道の湿原と植物.北海道大学出版会,264p.
橘ヒサ子(1998)ニセコ山地神仙沼湿原の植生.北海道教育大学大雪山自然教育研究施設研究報告,32号,33-42.
関連するジオサイト