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大雪御鉢平からやってきた

上川菊水,石狩川河岸の溶結凝灰岩

溶結部(上部)と非溶結部(下部)の境界.溶結程度の差により顔つきが明らかに異なるが,同じ層雲峡火砕流堆積物.【写真: 垣原康之】
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柱状節理が発達する急崖部が側方へ連続している.露頭下部は非溶結部および崖錐.【写真: 垣原康之】
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溶結部に礫が水平方向に配列し,鉛直方向に級化している産状が観察される.【写真: 垣原康之】
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石狩川左岸堤防から見た層雲峡火砕流堆積物の溶結部.急崖に柱状節理が発達する.露頭の向こう側は旭川紋別自動車道.【写真: 垣原康之】
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上川町の国道39号の右手「北の森ガーデン」越しの石狩川の対岸に連続する切り立った絶壁がみえる.これは「層雲峡火砕流堆積物」と呼ばれる地層である.約3万年前に大雪山御鉢平(標高約1900m付近)の噴火に伴い発生した火砕流堆積物である.すなわち火砕流は御鉢平からこの露頭までの約30kmも流走したことになる.

火砕流は大小さまざまな岩石が混じった高温の粉体として流走する.速度を失い停止すると粉体自身の熱および自重により,飴玉を日なたに置いておいたり,ぎゅーと押しつぶした時のように,ひとかたまりとなる.この現象が溶結とよばれる.この露頭の上部は溶結作用により堅くなっているため急傾斜の壁面であり,また太い柱状節理が発達している.一方,下部は軟質のため相対的に緩傾斜となっている.写真では両者の境界は明瞭に見えるが,近くで観察すると,逆によくわからないことが多い.

【執筆者:垣原康之】

所在地

上川町 菊水

リンク

北海道教育大学 和田研究室ホームページ

上川町 公式ホームページ

参考文献

藤原 哲夫・金 喆佑・松井 公平・庄谷 幸夫(1970)5万分の1地質図幅「上川(網走-32)」および同説明書.北海道開発庁,25p.

 

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