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失われゆく夕張市の炭鉱遺産

夕張 登川炭鉱跡

ホロカクルキ川河床に見られるレンズ状の石炭層(登川層).【写真: 垣原康之】
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登川炭鉱の旧坑道入口跡.【写真: 垣原康之】
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堅硬な函淵層群の厚層塊状砂岩.【写真: 垣原康之】
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湧出水.周辺では弱い硫黄臭がする.【写真: 垣原康之】
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国道237号を夕張市紅葉山から日高方面に進み,JR石勝線の線路をくぐる直前に左折し少し進むと登川炭鉱跡に到着する.現在は道東自動車道建設に伴い工事車両が往来するため注意が必要である.

登川炭鉱は明治42年に開鉱し,数年後には三井登川鉱山として稼行する.大正9年に北海道炭礦汽船(株)が買収し稼行を続けるが.昭和28年に廃止された.数年前までは炭鉱遺跡がいくつか見られたが,現在はトンネル工事に伴う残土の堆積場に埋もれてしまっている.炭鉱を偲ばせる遺物は,土砂に埋もれかけた坑口跡であろうか.

登川炭鉱は,始新世石狩層群最下部の登川層に挟在される石炭層を稼行していた.良質な石炭を産出したことで知られる夕張炭田の稼行炭層は夕張層・幾春別層が有名であるが,登川層も良質な炭層を挟在していた.道東自動車道大夕張トンネル(2011年度開通予定)出口付近のホロカクルキ川河床にて,登川層の小規模なレンズ状の炭層を観察できる.ここより上流のホロカクルキ川左岸には,湧出水があり周辺部では弱い硫黄臭がする.なお上流部では下位の函淵層群の塊状硬質砂岩,同層群に挟在される深牛礫岩層を観察できる.反対に下流では石狩層群を不整合で覆う幌内層群の塊状シルト岩が露出する.

【執筆者:垣原康之】

所在地

夕張市 登川

リンク

夕張市

参考文献

空知地方史研究協議会,2005,石狩炭田炭鉱変遷図,4p.
高橋 功二,谷口 久能,渡辺 順,石丸 聡 (2002) 5万分の1地質図幅「紅葉山(札幌-33)」および同説明書. 北海道立地質研究所, 117p.

 

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