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タマネギ産地の母なる川

古い豊平川 伏篭川

丘珠空港通りから下流を見る:旧伏篭川はこの流路に沿って蛇行しながら流れていた.左右の黄土色の畑はタマネギ畑.【写真: 石井正之】
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蛇行する旧伏篭川と遊水池の越流部:右側が遊水池で越流部はアスファルトで覆われている.【写真: 石井 正之】
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篠路五ノ戸の森緑地を流れる旧伏篭川:流路底と周辺とは3mほどの比高差がある.【写真: 石井 正之】
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第二五ノ戸橋付近の旧伏篭川:左側の草の生えているところが流路で,タマネギ畑の中を蛇行しながら流れていた様子が辛うじて分かる.タマネギ畑はきっちりと整地していないので,古い地形がわずかに残っていて,畑の面がうねっていたりする.【写真: 石井 正之】
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札幌飛行場(丘珠空港)の東を流れる伏篭川は昔の豊平川であった.現在は北24条通りの伏古川下水処理場の放水路として北25条から直線的な川となって北上し茨戸川(旧石狩川)に合流している.それでも,何カ所かで昔の流路を見ることが出来る.

丘珠小学校に接して公園がある.この公園は伏篭川の増水時の遊水池を兼ねていて直線化された伏篭川と,旧伏篭川の流路跡の2カ所に越流部が設けられている.

篠路町上篠路の神明宮十軒神社の前に小さな橋があり、水のほとんど流れていない小さな川がある.これがもとの伏篭川である.この付近ではタマネギ畑の中を蛇行しながら流れる伏篭川(三面張)を見ることが出来る.

篠路10丁目にある篠路五戸の森公園の中を蛇行している川跡も伏篭川の名残である.ここは,もとは個人の屋敷跡であったところで,赤松などが植えられていて,5月中旬頃はアオサギの雛が育っている.

かって伏篭川を流れていた豊平川が流路を東に変えたのは,「遠山村垣西蝦夷日記」(1806<文化3>年)の記述から1800年頃と考えられている(山田,2000).さらに,1816(文化13)年の「松前蝦夷地嶋図1」(北大附属図書館 北方資料データベース 図類651(1))には,「スマウシ」の下流で枝分かれした豊平川が描かれている.

【執筆者:石井 正之】

所在地

札幌市 東区丘珠町

東区篠路町

参考文献

札幌市教育委員会(2005)札幌市埋蔵文化財包蔵地分布図.
産業技術総合研究所 地質超総合センター(2006)特殊地質図 札幌及び周辺部地盤地質図(1:30,000 CD-ROM版).
山田秀三(2000)北海道の地名 アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻.24p.

 

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